取扱説明書~トーマス・ミュラーの使い方~

なんとなーく思いついたタイトルをそのまま使ってしまいました。記事の内容はタイトル負けする気がしますが、酒の勢いに乗って書いてしまいたいと思います。

ミュラーは15/16シーズン、「世界最高のフリーランナー」と言われるまでになりました。そんな男がなぜ今、ベンチに座っているのでしょう。

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トーマス・ミュラーという男

ミュラーの経歴はWikipediaに任せますね。はい。

ミュラーは先程も述べたとおり、15/16シーズンは「世界最高のフリーラン」をする選手だという評価を得ていました。

とにかく、ボールを持ってないときのポジショニング、動きが素晴らしく、まさに神出鬼没のゴールハンターでした。

キーワードは、「神出鬼没」です。

ペップ・バイエルン

「なぜ今活躍できていないのか」を考えるなら、「なぜ昔活躍できていたのか」を考えるべきでしょう。

15/16シーズン、ベンチにいたのはジョゼップ・グアルディオラでした。ペップはとにかく流動的に選手を動かし、ポジショニング変更を繰り返しながらゲームを支配する戦術を好む監督です。この流動的なサッカーにミュラーがバッチリハマったわけですね。要するに、「戦術的にミュラーの居場所があった」のです。

3トップの影からスッと抜け出す動きなんかは芸術的でした。

ただ、時代は代わり、ペップに変わってアンチェロッティが監督に就任すると状況が一変します。

アンチェロッティのバイエルン

アンチェロッティはPSGやレアルで見せていたように、全体のバランス感覚に優れている監督です。「銀河系軍団」と言われるようなチームをまとめ上げるにはうってつけの監督なわけです。温厚な人柄もあり、選手から信頼を得ることで物事を円滑に進ませる潤滑油のような監督ですね。そもそも与えられる駒がみんなワールドクラスなので、そっちのほうがトータルで考えたときに結果が出しやすいというのはあります(ペップがたち悪いのはワールドクラスの選手でペップ色全面に出すところ)。

そのため、全く無いわけではないですが「アンチェロッティ色」みたいなものは少ないです。それこそ前任者のペップから比べたらほぼないようなものです。自分の戦術よりあくまでチームの和を重視する監督です。

そういった「バランス」を大事にしてしまうチームだと、「バランスを壊す」ことで強みが生きるミュラーみたいな選手は死んでしまうんですね。

現に、アンチェロッティ政権下でのバイエルンではミュラーが死んだ代わりにチアゴが躍動しています。

ミュラーの使い方

ミュラーはそこまで自我が強い(王様)タイプではないので扱いやすいでしょう。ミュラーの特徴を活かすには流動的な戦術を好むチームで1.5列目のような位置で使ってあげましょう。中央で自由に動き回るミュラーを捕まえきれるチームはそんなにありません。捕まえるのには2~3人必要ですから、それで空いたスペースを味方が使う、というような使い方もできます。

とにかく大事なのは、「ポジションを固定しない」ことです。ミュラーは「ミュラー」というポジションで使うのが一番活きます。

私はもう、窮屈そうにサイドからクロスを上げるミュラーを観たくはありません。

用法用量を守って正しくお使いください。以上です。

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