acoustune HS1004を聴いてみた

久しぶりの更新です。今回はポタ系の話題ということで。

acoustune HS1004をお借りすることができましたのでレビューしたいと思います。私自身、久しぶりにこの価格帯のイヤホンを触らせていただきました。

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HS1004は多方面で高評価を得ているダイナミック型のイヤホンです。今まで聴いたことなかったので楽しみです。

今回は箱でお借りしているわけではないので、開封編はありません。なので外見からです。

・デザイン

黒基調の無難なデザインです。ハウジングは軽くて丈夫な素材で作られていると伺ったのですが、持った感じ軽いという感じはしませんでした。ハウジングがあまり大きくないので私の耳にも収まりました。3.5mmプラグには微妙な角度がついています。ケーブルは布巻きで、安っぽさはないです。デザイン面に関しては全体的に普通って感じですね。可もなく不可もなく。

・イヤーピース

イヤーピースは純正でSpinfitのものと2段フランジのものがついて来ます。ただ、自分は最終的にまたVictorのSpiralDotに落ち着きました。

・音質

上流はいつもどおりSL-S30KAIなので参考になるかは全く不明。でもやる。

ボーカルは近め、強いゾーンは中高域というのが第一印象。全体的にキレはよく、そこそこ速い音源でも問題なくついていけます。

もうちょっと聴き込んでみると、中域が頭一つ出てきていて、その後ろにピッタリと高域がついてきていて、その後ろに低域という感じでしょうか。重低音みたいのは出せないですね。その分中高域の伸びは素晴らしいです。

音場は広め、定位は悪くないです。分離も合格点でしょう。

全音域に渡ってクリアな音です。その反面、生々しい音源は正直向いていない印象です。生々しさが削げ落ちてしまう感じがします。盤名は伏せますが、私のリファレンスのうちの一角は完全に鳴らせませんでした。このSL-S30で鳴らせないということはノーチャンスでしょう。

ギリギリ合格点をあげられるラインの音源だとGreenDayのGood Riddanceでしょうか。このぐらいの音源ならギリギリどうかなあ・・・といった感じです。

なんていうんでしょう、音が”のってこない”んですよね。感覚の話なので伝わりにくいんですが、私にとっては致命的でした。

ただ、市場全体の音作りの傾向を見ているとこういった音のほうが好まれるのかな、とも思ったりします。「最近のイヤホン」の中では間違いなく良いほうでしょう。

価格帯に関わらずこういう類の音を鳴らせる製品は近頃皆無でしたから、そういう点では評価したい製品です。最近は「ドライバー詰め込めるだけ詰め込め!音なんてどうで(ry」といった感じの製品が中華だけでなく全体的に増えてきていますから、こういったダイナミック一発で勝負するようなイヤホンは個人的にはどんどん頑張ってもらいたいです。

acoustune、期待しましょう。

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