椅子にゲーミングもクソもあるか。そう思っていた時期が私にもありました。
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e-Sprts全盛期の今、様々なゲーミングデバイスが巷を賑わせています。ゲーミングPCやキーボード、マウス、ヘッドセットはもちろん、近頃はゲーミングエナジードリンクなんてのもあるようです。
そんな中でも、ゲーミングチェアというのは比較的昔から存在していました。しかし、昔のゲーミングチェアというのはなかなか酷いもので、正直その辺の安いオフィスチェアの方が座り心地が良かったりしました。しかし今では幅広い種類や価格のゲーミングチェアが市場を形成しており、質も大幅に向上してきました。
なぜnoblechairsを選んだのか
noblechairsとの出会い
noblechairsはドイツの大手商社のCasekingが手掛けているゲーミングチェアで、実はオーバークロックの世界大会ではかなり良く見かけるチェアです。
noblechairsと僕が初めて出会ったのは、CES2017。そうです、僕が初めてオーバークロックの世界大会に参戦したあの時です。当時はまだnoblechairsはそこまで有名ではなったですが、座った印象として「あ、このゲーミングチェアは意外と座りやすいな」というのが第一印象でした。
その後の大会でも度々noblechairsのチェアを使用する機会があり、座るたびにちょっとほしいかも、と思っていました。なので今回は、そういった「実際に使ったことがある」という背景もあってnoblechairsを選びました。
ちなみに、Casekingは独自でオーバークロック済みの選別石などを販売している商社でもあり、かなり幅広くPC業界に関わっています。
美しさと快適さを兼ね備えた”EPIC Mercedes-AMG Petronas Motorsport Edition”
Mercedes-AMG Petronas Motorsportとのコラボモデル
今回僕が購入したのは、noblechairs”EPIC”とメルセデスのF1チーム「Mercedes-AMG Petronas Motorsport」とのコラボモデルです。機能的なスペックはノーマルのEPICと同じですが、ロゴやステッチ、細かなパーツの仕様が若干ノーマルモデルとは異なります。
Mercedes-AMG Petronas Motorsportの刺繍。かっこよすぎない?
もうこのロゴの存在感だけでご飯3杯いけるでしょ。かっこよすぎです。
徹底したペトロナス・グリーンのデザイン
ステッチやキャスターに至るまで、ペトロナス・グリーンの配色がされています。僕はこのペトロナス・グリーンが大好きな色なので非常にうれしいポイントです。
実際に組み立ててみた
組み立てる際には、アーキサイトさん(noblechairsの国内代理店)が出している組み立て動画がかなり参考になります。組み立て時の注意なども細かく紹介されているので、よければ参考にしてみてください。
組み立ての所要時間は30分くらいでした。組み立てに必要な工具などもすべて同梱されていますので、特に何か用意しておく必要はありません。
構造はシンプルなので工作的な難しさはないですが、なんせ重いので疲れます。28kgありますから。1人でも十分組み立てられますが、女性や力に自信がない方は2人で組み立てた方が楽だと思います。
座ってみるとわかる、「ゲームをする」ということへのこだわり
圧倒的なホールド感。これがゲーミングチェアか
前提として、僕は体が大きい方の部類(187cm/90kg)の人間です。皆様の体つきとは”若干”異なる可能性がありますので、レビューに関しては僕の主観であるということを念頭に置いていただけると助かります。
EPICは座面の横幅が最大で56cmあるゆったりめな作りになっているので、僕の巨大な体でも問題なく座ることができます。
写真ではネックピローとランバーサポートを装着した状態ですが、いろいろ試してみて結局どちらも外してリクライニングをほぼ垂直にした状態が最も自分の体にフィットしました。
座り方も、しっかりおしりと背中をチェアに沿わせて座る方が体にフィットし、自然に良い姿勢を維持できます。逆にちょっと椅子の上で仮眠を取りたい、といった時にはネックピローなどの出番でしょう。
硬すぎず柔らかすぎない、絶妙なクッション
EPICは、他社のゲーミングチェアに比べてクッションがややハードめに作られています。
これは、長時間同じ姿勢を保つにはやわらかいクッションは不向きで、ある程度硬さを持った素材でないと姿勢を維持できない=疲れやすくなってしまうからです。ただ、当然硬すぎても今度は体との接地面が痛くなってしまい、とても快適なチェアとは言えなくなってしまいます。
EPICのクッションは、この加減がまさに「必要以上に沈みこまない、かつ反発もしない」絶妙な具合に仕上がっています。座っていて痛さを感じることはまずないですし、程よく沈んで体をホールドしてくれます。
個人的に、このアームレストは一生使い続けたい
アームレストってこんな大事なものだと知りませんでした。
このアームレストのおかげで、僕のデスクワークのストレスは激減したといっても過言ではありません。高さと横の位置を調節してあげることで机と同じ高さに設定して、肘を置きながらタイピングやマウス操作をできるようにすると、驚くほど楽にデスクワークができます。当然、ゲームの疲れも激減したのは言うまでもありません。「自分の体に合った位置にアームレストがある」ことがこんなに素晴らしいことなんだと、また1つ勉強になりました。
また、EPICのアームレストは一見硬質なプラスチックでできているように見えますが、肘に実際に触れる部分は実は硬めのクッションでできています。これがまたいい具合で、長時間肘を置いていても全く痛くなりません。このアームレストの素材でよくメッシュ素材を使っているチェアを目にしますが、メッシュ素材は通気性が良い反面、汚れが取りにくかったり長時間肘を置いていると皮膚が痛くなったりしてしまいます。これもEPICならではのうれしいポイントです。
弱点を探す方が難しい、ゲーミングチェアの最高傑作
EPICにたどり着くまでいくつものゲーミングチェアを試しましたが、少なくとも今まではEPICに勝るチェアはありませんでした。もしかしたら今後出てくるかもしれませんが、それはもしかしたらの話です。
実際にEPICを導入して数日がたち、1日のほとんどをこの椅子の上で過ごしていますが、未だに座っていることに対しての疲労を一切感じていません。世界のすべての椅子がEPICになればいいのにと、心から思う次第です。
ゲーミングチェアなんて…と思っている皆さん。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
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